よく受ける質問への回答

(Updated on Mar. 22, 2007)
電気電子工学科に対しよく受ける質問への回答集です。
自分の進路を決める際に参考になれば幸いです。

【質問内容一覧】

知能情報工学科、光応用工学科との違いは?
 上記2学科を含めた3学科はいずれも現在のIT社会を支える基盤技術分野の教育研究を行っている点では同じで、教育内容の一部は同じ内容となっています。
 知能情報工学科と電気電子工学科との違いは簡単に言えば、
  ・知能情報工学科:『コンピュータをいかに動かすか
  ・電気電子工学科:『コンピュータをいかに作り、いかに動かすか
です。
 知能情報工学科では誰かが作り正しく動いているコンピュータを動かそうとするのに対し、電気電子工学科ではそのコンピュータまで作ることをします。つまり、電気電子工学科では知能情報工学科の学習内容に「コンピュータを作る」という部分が追加されていて、より広い範囲の勉強を行います。
 IT社会は光ファイバー通信に見られるように「」は一つの重要なキーワードとなっています。光応用工学科はその光に関係する分野について学習します。電気電子工学科でも発光素子、光電子回路、光通信等の学習も行います(詳しくはこちら)が、光応用工学科のように特化しておらず、広い範囲の勉強を行います。
 要は、他の2つの学科は「コンピュータを動かす」、「光の応用分野」に集中して勉強するのに対し、電気電子工学科はそれらを含んだ広い範囲の勉強をするという点が異なります
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どんなところに就職するの?
 電気電子工学科を卒業するとどんなところに就職するのかよく聞かれます。 家電量販店の店員さんですかと聞かれたりします。実際はそこに就職する人は ほとんどいません。
 電力会社、通信会社、コンピューター会社、電気メーカー(ナショナルやシャープや三菱電機など)、放送局、半導体部品会社等の電気関係の会社だけでなく、 機械メーカー、化学メーカーなどにも就職しますし、公務員になる人もいます。 詳細はこちらを参照してください。
 このように電気電子工学科の就職先が多岐に渡っているのは、電気が使われていない職場を探すのがたいへんな程少ないという現実からきています。
 電気電子工学科では知能情報工学科、光応用工学科の内容も勉強するので、電気電子工学科の卒業生の就職先は、知能情報工学科、光応用工学科の就職先も 含まれます。電気電子工学科の求人数が多い理由はそこにあります。
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女子学生の就職先は?
 毎年、3~5名程度(年によっては10名以上の場合もあります)は女子学生です。女子学生の就職先を整理しましたので、詳細はこちらを参照してください。
 男子学生と女子学生の就職しやすさは個人の実力にもよるので、一概には言えませんが、男子学生に比べて内定が得られやすいように感じます。
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電気電子工学科の売りは?
 電気電子工学科の売りは、
   ・広い範囲の勉強をするので求人が多く、就職に有利。
   ・電気電子工学科をもつ大学が少なく、人材供給不足となっている。
   ・電気製品は今や我々が生活する上では不可欠なものとなっています。
    それは必ずいつかは壊れます。壊れたら生活に不可欠なものなので購入します。
    そのため、電気電子工学科の卒業生が就職する職場は我々が生きている限り、
    なくなりません。

   ・燃料電池などで車のエンジンがモーターに変わる可能性が出て
    きました。モーターの設計・製造は電気電子工学科が担当する
    分野で、今後、益々、電気電子工学技術者不足が予測されます。
などいろいろあります。
 電気電子工学科の学生は広い範囲の勉強を学生時代にするので、将来、社会に出て、新しい分野にトライする際に一度は勉強したことがあるので、それ程躊躇せずに取り組め、適応力が高いと評価されています。
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電気電子工学科の受験生が少ない理由は?
 平成16年度入試で定員割れを生じました。その理由を調査しましたが、様々な要因が重なっているようです。電気電子工学科合格者のセンター試験の最低点が年々上がってきて入学しにくくなってきたのが最大の要因のように思われます。
 本学だけでなく、実は、全国のどこの大学でも電気電子工学科は受験生に人気がありません。電気電子工学関係の学会でもその点が問題視されています。
 その原因は、身の回りに電気製品が溢れ、あまりにも我々の生活に電気電子工学が浸透してしまっているので、電気電子工学に対し「憧れ」や「夢」を感じなくなっているためと思われます。また受験生に対し電気電子工学科という学科に古いイメージを持たせてしまっているようです。要は電気電子工学の現状、将来性とおもしろさを我々が受験生に十分伝えれていないのが最も大きな原因です。
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電気電子工学の応用分野は?
 電気電子工学の応用分野は広く、今後もますます広がることが予想されています。考えてみてください。身の回りに電気を使った製品はたくさんありますよね。電気なしでは生活できませんよね。
 電力、通信、コンピュータ、電気製品とそれを作るための電子部品で電気電子工学が使われています。  コンピュータの応用製品としてはパソコンだけでなく、マイクロコンピュータという超小型のコンピュータを内蔵した電子機器が非常に多く開発されています。たとえば携帯電話、車、エアコンなどの家電製品でそのコンピュータは使われています。それらは電気電子工学の担当です。
 ロボットは腕や足など筐体自体は機械工学科が担当ですが、それを動かす部分はマイクロコンピュータという電子回路でできていて、それは電気電子工学技術者の担当です。
 一見電気電子工学が使われていないようでも、多くの装置や製品内で使われています。
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進路に迷ったら・・・
 現時点で、自分が将来やりたい仕事の分野が決まっていれば、その学科を目指せばいいと思います。電気電子工学について勉強したいと思う人はぜひ電気電子工学科を目指して下さい。
 もし自分が将来やりたい仕事が決まっていないなら、大学入学後に自分の適性を調べ、自分の適性にあった分野の仕事を探せる電気電子工学科がお薦めです。(詳しくはこちら
 入学難易度だけで学科を決め、卒業時に自分が進める道が非常に狭くなっていることに気付いたり、自分の進みたい道に進めなかったりする場合があることも確かです。文系志望なら本学科は向かないでしょうが、理系志望なら電気電子工学科では就職先が多岐に渡るので、そのようなことはまずないと思います。
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夜間主コースから昼間コースに入学後に転コースできますか?
 2年次に進級する際に夜間主コースから昼間コースに転コースができるかということですが、答えはNoです。
 というのは、夜間主コースの学生は昼間コースの授業も受けることができること、さらに4年間で昼間コースと同じ「学士(工学)」の称号が得られるので、転コースをする必要性はないとの見解です。同様な理由で、夜間主コースに2年まで在籍し、3年次編入制度により昼間コースに3年次編入することも認められていません。
 しかし、電気電子工学科夜間主コースから他の学科の夜間主コースに転学科することは、専門分野を変更したいということになるので、可能です。
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他学部,他学科への転学部,転学科ができますか?
 電気電子工学科昼間コースから他学科の昼間コースに2年次進級時に転学科することや、他学部に転学科する制度は本学にあります。ただ転学科、転学部は転学科,転学部先で欠員が生じた場合など、受け入れ側に余裕が出て、さらに面接等を行ってそれを認めた場合に可能です。
 過去には工学部の他学科への転学科、総合科学部への転学部をした学生がいます。しかし,転学部、転学科はあくまで特殊な場合で、必ず毎年可能であるとは限らないので,それに頼るのはお薦めできません。
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他大学へ編入できますか?
 2年次から3年次に進級する際に他大学へ編入することは可能です。ただ希望先大学に編入学を受け入れる制度がなければなりません。希望先大学に編入学制度があるかまず調べてください。
 編入学するためには希望先大学の編入学試験に合格する必要があります。また編入学すると編入学後に本学科で取得した単位の認定が行われ,編入学先の大学で卒業に必要な単位に含められます。編入学先の大学では編入後,規定の年数で卒業してもらいたいので,本学科での単位取得した科目の成績を編入学試験時に調査すると思います。そのため,本学での授業科目の単位をよい成績で取得をしておいた方がいいと思います。
 本学科の学生で過去に名古屋大,岡山大学へ編入した学生がいます。しかし編入学試験に合格させるための特別な教育は行っていませんので,各自,勉強してください。
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大学院を出ないといけないのでしょうか?
 電気電子工学は急速に発展した専門分野で、実は今も急激に発展しており、学ぶべき内容が増え、とても4年間で電気電子工学を極めるのは非常に困難な状況となっています。この状況は工学全体に言えることで、電気電子工学に限ったことではありません。
 そのため、大学を卒業して即、社会で活躍することはまず無理な状況となっています。会社に入ってからもいろいろ教えてもらわないといけません。ところが多くの会社では昔のように新入社員をじっくり社内で教育する余裕がなくなってきたことから、大学院を卒業した、特に博士前期課程(2年間)を卒業した学生を求めています。
 そのような状況となっていますので、我々は大学院への進学を勧めています。大学院へ進学して必ず得をするとは限らないが、進学しなくて損をすることはあると思います。現在、本学科昼間コースでは50~60%の学生は大学院博士前期課程に進学していますし、夜間主コースでも20名中3~5名は毎年大学院へ進学しています。
 絶対に大学院を卒業しないとだめということはありませんが、可能なら進学した方がよいでしょう!。近年、企業内で十分、再教育するという余裕が企業側になくなっていますので、大学院に進学し、自分の専門性を身に付けてから就職する方がよいと思います。大学院を出ることで社会に出てからもいろいろなことにトライする機会も得られやすくなります。
 大学院に進学すると余分に学生生活を送ることになり、学費や生活費が余計に必要となりますが、奨学金制度もありますので、自分の将来のことを考えて、進学しておいた方がよいかと思います。
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他大学の大学院へ進学できますか?
 本学の大学院へ進学するのでなく,他大学の大学院へ進学できるかどうかです。それは可能です。
 過去には大阪大学,京都大学,奈良先端科学技術大学院大学,北陸先端科学技術大学院大学,電気通信大学,九州大学などに進学した学生がいます。ただ,他大学の大学院の入学試験に合格させるための特別な教育は行っていませんので,各自,勉強してください。
 本学に博士後期課程ができてからは他大学の大学院への進学の必要性がなくなったため他大学の大学院への進学者は少なくなりました。さらに本学部が大学院化されて大学院の入学定員が増加したため,さらに他大学への進学者は少なくなりましたが,進学は可能です。
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物理は絶対必要ですか?
 大学で電気電子工学を学ぶ上で確かに物理は必要ですが、学んでいなければ卒業できないということはありません。
 入学後、高校の科目で言うところの物理を勉強することが多いのは事実です。そのため、入学後、物理を学んだ学生に比べ1、2年生の時に苦労するとは思います。
 そのことも考えて、入学後苦労しないように、我々は物理を学んでおくことをお薦めし、入試科目の中にも物理を入れています。しかし、今までの我々の経験では物理を学んでいないために卒業できないということはありません。
 また電気電子工学の応用分野は広く、ICなどの半導体電子部品の製造や医用生体工学などでは化学や生物の勉強成果を活かすことができます。
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JABEEに教育プログラムが認定されて卒業しにくくなったのでは?
 JABEEは産業分野のISOに対応するもので、教育システムを評価します。
 例えば、JABEEの評価項目は
  ・前もって掲げた教育目標に向かって手を抜かずに教育しているか?
  ・教育設備は十分整っているか?
  ・学生の意見が授業に反映されているか?
  ・教育内容、教員の教育方法が毎年改善されているか?
  ・4年間の教育で教育目標が達成できる生徒を受け入れているか?
  ・授業アンケートを取っているか?
  ・採点した答案用紙は学生に返却しているか?
  ・成績評価に使用した資料(採点済み答案のコピーやレポート等)は保管されているか?
  ・休講ばかりして授業を行わないということはないか?
  ・講義内容が固定化していないか?
    (何十年間も同じ講義は明らかにおかしいでしょ!)
などで、教育システムを評価します。つまり、「JABEEは教育する側、教員側を評価するもの」であって、学生を評価するものではありません。
 JABEEの認定を受けていないということは、教育を熱心に行っていることが保証されていないことになります。逆に、認定を受けているところは、きちんと教育を行っていることが第3者機関であるJABEEによって保証済みであることになります。
 確かにJABEEでは卒業生の最低レベルを保証しますが、そのレベルは各大学が独自に決め、またそのレベルは決して無理のないものです。そのため、JABEE認定により認定前に比べ卒業が困難になることはありません
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電気電子工学科は他の学科に比べたいへんなのでは?
 何をもってたいへんかたいへんでないかはよくわかりませんが、学生さんに言われることがあります。他の学科に比べ、電気電子工学科はたいへんですと・・・。
 その理由は電気電子工学科ではいろいろな分野の内容を学ぶためではないかと思います。他の学科では一つの考え方や技法を身に付ければそれを応用すればすむのに対し、電気電子工学科では対象とする分野が広いため、様々な考え方や技法を身に付けなければなりません。たとえば電気電子工学の分野は
  ・発電機やモーターなどの100V以上の高い電圧を扱う分野
  ・LEDやトランジスタなどの数V程度の電圧で動くエレクトロニクス部品の分野
  ・携帯やコンピュータで使われる電子回路の分野
  ・ロボットなどの自動制御の分野
  ・エレクトロニクスの医学や化学等への応用分野
など多岐に渡ります。
 各分野毎にそれを理解する上での考え方が異なります。例えば、数Vの電圧変化は、100Vという大きな電圧を扱うモーターの世界では無視するのに対し、電子部品の分野では無視せず逆に重要視します。
 電気電子工学科でさまざまな分野のことを学生時代に学ぶことになるために、さまざまな立場でものごとを考えることになります。前の授業ではエレクトロニクスの世界での考え方、今の授業では量子力学的な理学部的な考え方、次の授業では高い電圧の世界での考え方というように、1日の授業の中でもものの考え方を変えなければなりません。それが電気電子工学科は他学科に比べたいへんと感じる原因になっているものと思います。
 しかし、電気電子工学科で勉強することで、物事をさまざまな見方で見ることができるようになります。相変わらず、電気電子工学科の求人が多いということは、社会がそのような考え方のできる学生を求めていることの証かと思います。また、その勉強を通して自分に合った活動分野を見つけることもできます。大学を出た時に、もしくは大学を出て相当経ってから、そのありがたみがわかるかと思いますので、ぜひ我々といっしょに勉強しませんか?
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